カリキュラム紹介

教員メッセージ

看護師は患者と患者を支える人々とともに、日々の生活のなかで一番近くで寄り添い、その人らしく生活が営めるよう支援をさせて頂き、その支援を通して一人の人間として自ら成長することができる尊い職業です。

本校では、看護師を目指して入学した学生を入学後の種々の困難な状況を乗り越え、3年間の学修を達成し、それぞれが看護師国家試験合格を果たすことを目指し専任の教員が専門学校ならではの学生との距離感をもって支援しています。

本校の教育支援は、「確かな学力を養う」ことはもとより、それを支える「人間の成長」「心身の健康」にも目を向け、3つのバランスを考慮した学生支援体制に注力しています。

また、3年間で学ぶ学修の1/3を占め、看護実践能力の涵養に欠かせない臨地実習においては、札幌市内はもとより、道内各地の実習施設の協力により「地域で暮らしを支える看護」を考える環境が整っています。

本校は開校12年目の学校で、これまで9期の卒業生677名を輩出しています。

多くの卒業生が看護師として就業し地域医療に貢献しています。

未来の看護師を目指し、看護を学びたいという意思をお持ちの皆さん、本校で私たちと一緒に学びませんか、皆さんのご入学を心よりお待ちしております。

教務部長 若月 佐知子

  • 1年次

  • 2年次

  • 3年次

専門基礎分野を徹底して学び、
看護師としての基礎となる
知識・技術を身につけます。

1年次は、身体のしくみや心理学を学び、看護の対象である人間について理解を深めます。また、看護技術の原理・原則とその根拠を学び、保健・医療・福祉チームの一員としての自覚を高めます。

42単位
  • 修学分野
  • 基礎分野、専門基礎分野、専門分野

解剖生理学(I・II・III・IV)

人体の構造と機能について
基本を学びます

正常な人体の構造と機能を系統的に学び、看護の対象である人間の生命活動や精神活動を維持するしくみについて学びます。解剖生理学の基礎知識、呼吸器系、 循環器系、消化器系、筋肉・骨格系、 脳神経系、皮膚・感覚器系など幅広く学びます。

病理学

病気の原因と発病の仕組み、
疾病の分類について学びます

看護の対象となる健康レベルや病気の経過、予後を理解するために、病気の原因、経過、機能的・形態的変化についての基礎的知識を学びます。
代謝障害や循環障害、炎症、免疫とアレルギーなどの概要や、病理検査について理解します。

看護学概論

看護の専門職としての
アイデンティティについて学びます

看護学全体の主要概念を理解し、各看護学に共通する看護行為の基礎となる知識、技術、態度を学び、看護の専門職としてのアイデンティティを形成していく基礎的能力を養います。
そのために、看護の概念、人間、環境、健康、看護などについて、ナイチンゲールの看護哲学などから学び、看護学の輪郭をつかみます。

基礎から専門分野へ。
看護師として、より専門的な知識と
技術を学んでいきます。

対象者を尊重し、看護倫理に基づいた行動をとることができる能力、病態を理解し、健康障害を持つ対象者を理解する能力、実践における人間関係の重要性が理解できる能力を養います。

39単位
  • 修学分野
  • 基礎分野、専門基礎分野、専門分野

治療論I

内科の治療法を理解し、
身につけます

薬物療法、食事療法、運動療法、リハビリテーション療法、放射線療法、内視鏡療法について、基本的方法と主要な治療法の知識を学びます。それぞれの療法の目的と対象疾患、処方、効果、副作用などについて基本的知識を修得します。

口腔保健

口腔清掃法、ブラッシング法も
実践します

人口の急速な高齢化などにともない、口腔の健康管理に対する看護師の役割がますます重要になっています。歯科医療の概要を理解し、口腔ケアに必要な知識を修得します。また、口腔清掃法やブラッシング法を歯科保健指導実習内で見学をするなど、発達段階に応じた歯の健康とケアの意義を実践的に学びます。

成人看護学方法論IV

がん患者さんと家族を支える
実看護を学びます

がん患者とその家族を理解し、疾患や治療にともなう看護、身体的・心理的苦痛を和らげるケアなどについて学びます。また、終末期にある成人期の人とその家族の特徴を理解し、人生の最後のときを苦痛や苦悩にさいなまれることなく、その人が望む生き方を尊重し、有意義な生活を送るための看護を学びます。

看護師として、
より総合的な能力
を養いながら、
国家試験に向けた学修も強化します。

看護のマネジメントに必要な知識・技術を理解し、対象の健康状態、発達課題、生活の場を考慮し、安全・安楽を目指した援助を実践できる能力を養います。

26単位
  • 修学分野
  • 基礎分野、専門基礎分野、専門分野

地域・在宅看護方法論IV

在宅療養者の生活の質を
高めるために

紙上事例を用いて、地域で生活する療養者と家族の視点から、医療の継続と看護支援を考えた看護過程の展開を学びます。
各看護学との関連が深く、日常生活を通して医療や看護をみつめ、自主的に学ぶ気持ちを大切にします。

母性看護学方法論III

周産期の異常と
健康問題に対する看護を修得

これまでに学修した妊娠期、分娩期、産褥期、新生児期各期の生理的変化をしっかりと理解した上で、ハイリスク状況にある各期の病態生理と異常について理解し、異常に傾いた時どのように対象を捉えるか、また、対象とその家族をどのようにサポートしていくかについて学びます。

総合看護技術I・II

事例を用いて看護計画を立て、
演習を通して技術を修得

さまざまな状況下にある患者の状態を総合的に判断し、安全・安楽に看護援助を実践できる能力を養います。
複数事例を用いて看護計画を立て、申し送りを受けて計画を調整し、グループワークを実施。
今までの学修の達成度、応用力、柔軟性を確かめ、今後の課題を明確にします。

教育課程

「教育課程」は、看護を行う上で基本となる考え方や方法、看護の専門としての役割や態度について、
看護学の基礎的知識・技術の習得を目的に、
入学から卒業まで学修する科目の目標と内容を学べるように構成しています。

教育課程表

107単位

専門分野では、病院、福祉施設、保育所等で実習を行い、看護の実際を学びます。また、姉妹校の専門性を活かした講義をとおし保健医療に対する幅広い視野と洞察力を培いながら看護学への理解を深め、発展させるように独自の教育課程を展開します。

教育課程表